おしまコロニーの機関誌「ゆうあい」は、毎月、御家族の方々をはじめ、全国各地の施設・関係機関、団体等に配布されております。多くの方々の寄稿文、実践活動やイベント、エピソードなどを交え、みなさまに近況をお伝えしております。

 

2014年5月号


ゆうあい五百号記念座談会

平成26年3月、ゆうあい500号を記念して座談会を開催しました。今回はその後半、「これからのゆうあいに期待すること」について語って頂いた部分を掲載します。

出席者

法人参与

   竹下 敏雄 氏

侑ハウス副園長

   石堂 正宏 氏

明生園・まるやま荘園長

   佐直 栄一 氏

星が丘寮園長

   中野 伊知郎 氏

侑愛荘園長

   祐川 暢生 氏

「これからのゆうあいに期待すること」

佐直:まずは“継続”でしょうね。「ゆうあい」もそうですが、おしまコロニー自体の歴史もずいぶんと長いものとなりました。現在の姿は、過去の積み重ねが土台となっています。この座談会で初めて伺ったようなおしまコロニーの初期の頃の貴重な話やエピソードを、どのように若い世代の職員に伝えていくことが出来るのか。また、長い間コロニーを支えてきたベテラン職員の思い出話や苦労話なども若い人たちのタメになることも多くあると思います。そうした意味でも、全職員が目を通す「ゆうあい」には、過去と今をつないでいく役割も期待したいと思います。

祐川:例えば理事長が「ゆうあい」の原稿を書くにあたって、色々な人と意見交換するというようなことや、目的をもって何かをやっていこうとする集団は必ず機関誌を創るように思います。それは、色々な価値観がそれぞれにあるけれど、少なくとも知的障がい者を支援していくという部分で、ここだけは一致しなくてはいけないんだという部分を形成するものっていう役割があるんだと思うのです。これだけ大きくなってもやっぱり一つの侑愛会だと思うので、そういう物を形作っていくのは“言葉”だと思います。それを組織するのが「ゆうあい」という機関紙の一つの大きな役割だと思っています。

中野:法人の個性を外にむけて発信するというのでしょうか、自分たちの強みというところを外にむけてアピールするという場にもなるのだと思います。このような方向へ進んでいくということの、約束のような役割も「ゆうあい」のなかに、位置づけられるのだと思います。そしてみんなが同じ物に目を通し、法人の進むべき方向性なり、理念を確認するという意味もあるのだと思います。そして、その事が一方通行ではなく、フィードバックさせてもらえるような意見や反応を頂いていくことが出来れば、更に得るのもが多いように思います。

石堂:知的障がいの人たちというのは、コミュニケーションが難しい人が多いじゃないですか。自分を表現する、相手の言葉を受け止めるということがなかなか難しい。そういう人たちを私たちは支援しているわけで、支援にあたる側が表現力と伝える力をしっかり持っていないと、支援にならないような気がするんです。だから文字を書くことでも、話すことでも、創作的な自己表現なども含めて、意識して取り組んでいかないと障がいを持った方々のコミュニケーションを支えられない。その力を培う上でも「ゆうあい」の役割というか、職員が物を書く場面は、修練の場として表現力を磨いたり、発想力をつけたりするのにとても良い場所だと思っています。あともう一つ、過去に発行された「ゆうあい」がどの職員もいつでも閲覧できる仕組みがあるといいと思うんですよ。今はインターネットもあるし、電子化された形で創刊号からずっと歴史をたどるように出来れば、コロニーだけでなく自分自身の変遷も確かめていけるでしょうから。そうした仕組みの実現も考えてくれるとありがたいな、という気がしています。

竹下:この頃は、お上が主導の制度改革というか、そこに現場がなんとか乗る、そうせざるを得ないような所からか、「ゆうあい」のトップ記事も新しい福祉制度に自分たちがどう合わせたのかとか、そうした制度論的な話題や療育技術的な話題が多いように感じています。内容も、解説的で解釈的な所に振れてきているように思います。我が「ゆうあい」ももっと大局的な視点から見たような“障がい観”とか“人間観”とか、何かそういう所から話題が出て来ても良いように思います。ユニークさもあって良いだろうし、もっとオリジナリティがあっても良い。おしまコロニーならではの、“現場の志し”が伝わって来るような声も聴きたい。しかし、読者あっての「ゆうあい」です。若い職員の新しい意見なども取り入れた良い誌面作りを心がけて欲しいですね。中野園長からも、反応がある「ゆうあい」が良い、とのご意見がありましたが、私もその通りだと思います。読者あっての「ゆうあい」であることは間違いないと思います。

          (文責 大場)

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