佐々木正美先生ご逝去を悼んで

平成29年7月6日

社会福祉法人 侑愛会

学校法人 ゆうあい学園

理事長 大場 公孝



2017年(平成29年)6月28日、児童精神科医 佐々木正美先生が骨髄繊維症のため81歳で亡くなられました。

今や、自閉症支援に構造化、視覚支援は世界のスタンダードになっていますが、佐々木先生がいなければ、日本に伝わっていなかったかもしれません。また、幼児教育に関しても、優れた支援者でした。

社会福祉法人侑愛会において、1980年代よりTEACCHプログラムを私たちに紹介していただき、何度も足をお運びいただき、ご講演をしていただきました。自閉症の支援に困惑していた私たちに希望の光をもたらしてくださいました。

1991年には、先生のお計らいで、TEACCHプログラム創始者ノースカロライナ大学ショプラー教授を北海道函館に招聘し、ご講演とコンサルテーションをしていただきました。

2003年(平成15年)私どもの法人の保育園の50周年記念講演では、「子どもを育てる〜人を育てて、自分を育てていける子どもに」と題してお話いただきました。2012年(平成24年)おしまコロニー45周年記念講演では、「日本の自閉症療育を振り返り、自閉症児・者の未来を考える」のお話をいただきました。今も先生のあたたかい語り口がよみがえります。

個人的には、私が大学病院精神科に勤務していた1985年頃、毎週水曜日に、小児療育相談センターの佐々木先生の診察に陪席させていただき研修をしました。私は佐々木正美先生を師と仰ぎ、精神科治療、発達障害児者の支援にあたってきました。 

日本の自閉症の方々とその家族の人生を大きく変えられた功績に、この仕事をする者として尊敬と感謝は語り尽くせぬものがあります。そして、それを誇らず、常に謙虚で誰に対しても暖かくいらっしゃった先生を思い、心よりご冥福をお祈り致します。